甑島に住んでいる方々は、この季節が一番好きなのです。十五夜のこのうえない満月、満天の星空、たそがれ時の夕陽、ロウソク岩に灯る夕陽、
一日の始まりを告げる朝陽、一日たりと同じ日はないと実感し感動する天体のコラボレーションでしょう。
できれば、ゆったりとした旅をこの甑島で地元の人のように味わってほしいですね。

秋の訪れを知らせる
「秋太郎」
秋太郎とはバショウカジキのことで、旬を迎える秋に鹿児島沿岸に来遊します。 大きな背びれが芭蕉の葉に見えることからバショウカジキの名がついていますが、甑島では来遊とともに秋の訪れを知らせることから「秋太郎」と呼ばれています。高速遊泳を行うカジキの中でも最速で泳ぐと言われ、最高速度は時速100kmを超えるともいわれています。そんな秋太郎は、鹿児島県の秋のグルメとして親しまれており、締まりの良い赤身の肉はどんな料理でも美味しくいただけます。甑島近海に来遊する9月~11月頃がもっとも脂の乗る時期なので、甑島の秋を感じる秋太郎を、是非味わってみてください。

アクアスロン大会
ここにしかないゴールへ――――小さな島で行われる笑顔と情熱溢れるイベント、「こしき島アクアスロン大会」。島を駆け、美しい海を泳ぐ。そこにはたくさんの笑顔と人々の情熱が弾けます。また、大会中は伝統芸能や、島の旬の味「秋太郎」の解体ショーなど、甑島を楽しめるイベントも開催されます。

助八古道
助八古道とは、下甑島で車が使われはじめた50年前まで主に青瀬・瀬々野浦集落の人達が生活道として使っていた、島を横断する山道です。もともと「青瀬道」「西山(瀬々野浦)道」と呼ばれていた道でしたが、助八古道を名前を変えみんなが楽しく歩けるトレッキングロードになりました。峠の湧き水「助八水」が名前の由来です。助八古道は長さ約6キロメートル、高さ365メートルの舗装されていない自然のままの山道です。道沿いには昔の生活の名残があったり、生き物や川のせせらぎ、植物の息遣いが聞こえてきたりします。約3~4時間かけて島を自分の足で横断して、島の反対側の海が見えた時の爽快感、達成感はたまりません。

夕暮れ時、東シナ海の沖に沈んでいく夕日がちょうど島の先端にかかった時、私達はローソク島に灯が点される奇跡の瞬間を見ることができます。一日たった一度だけ見ることができるロマンティックな光景は、見た人の心にも温かな灯を点してくれることでしょう。
行事
10月 | こしき島アクアスロン大会(下甑町) |
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11月 | 甑大明神マラソン大会(上甑町) 竜宮文化フェスタ(下甑町) |
